大量の野良着があった村は、標高350mの山間にあり、雪が降るとなかなか訪れるのが難しく、春、雪が解けるまで行けませんので、とりあえず里に持って降りる事にしました。

長い間、蔵に眠っていたので、やはりしけ臭く、こんな風な状態で保管されていた物もあり、洗濯は必須です。しかし、時は11月半ば。水も冷たく、まず大量に洗って干す場所の確保、何より布地が幾重にも重なって厚いので　簡単には乾きません。

手伝って頂けると、温かい申し出も頂き、夏まで待って、川で洗濯して河原で乾かすのも一つの手かと楽しいイベントを妄想していますが、皆さんと情報を共有する為にも、一度　洗ってみる事にしました。
​

事務所の休憩室には、幸い薪ストーブがあります。

​小さな流しには、お湯も出ます。

---

小さな流しに、そのあたりにあったプチプチを敷いて水を貯められるようにしました。

これが、後々大正解なセレクトになりました。

今回は、野良着ともんべ一枚ずつですが、野良着だと3～4枚は同時に洗えそうです。

---

しばらく漬けておくと、やはり藍の色が少し出てきました。

押し洗いをすると、汚れも出てきます。湿気た匂いもしてきます。

3回目に水(お湯)を替えた所です。
今回は、これでヨシとしました。
洗剤は使いませんでした。

---

プチプチごと、押して絞るのはとても楽でした。
手でギュと絞ると、どこかでブチっと糸か布が切れる音がします。

という事で、大胆ではありますが、コンクリートの坂になっている所で、プチプチの凹凸側を内面にして水が流れやすくして、クッションにして上から踏むと、そこそこ水が絞れました。

---

透かしてみると、かなり薄くなっている部分もあります。五枚位、違う布が重ねてありました。

表です。
​脱水機に入れたり、きつく絞れないので、水はしばらく滴り落ちてます。土間で乾かせる場所が必要です。

裏がえした所です。
通常のハンガーではなく、着物用・バスタオル用の100均の伸ばせるハンガーに干しました。

---

朝の10時頃　室内に干して、薪ストーブを炊いていましたが、やはり夕方にも乾いておらず、乾かすには1.5日か2日はかかりそうです。
乾いたので、裏表で着てみました。干している時は、まだ湿気た匂いがしていましたが、乾いたら大丈夫でした。余程、汚れていない限り、洗剤は使わなくても大丈夫そうです。乾いた状態では、少しゴワゴワしていますが、着ていると、すぐに柔らかくなりました。